中国語の有気音と無気音について

日本人が中国語を学習する時に、最も難しいと言われているのが発音です。
中国語をマスターするために、声調や母音の克服が非常に重要であることはもちろんですが、意外に苦労するのが有気音と無気音の区別です。
本やサイトの解説を見ても、分かり難いものが多く、初心者にとっては難しく感じてしまいます。しかし、正しく知って、正しく指導を受ければ決して難しくありません。
こちらでは、そんな有気音と無気音についてご紹介します。

日本語と中国語の発音の違い

「・・・日本語にあるバビブベボなどの濁音が中国語にはありませんので、有気音と無気音について理解する必要があります・・・。」このような解説を見たことのある人は多いのではないでしょうか。これを見ると、日本語と中国語の発音には全く共通点がないかのようです。もちろん、中国語には日本語にない発音が多い事は確かです。しかし実際には多くの発音は互いに共通する要素を持っています。
例えば日本語の「パ」と中国語の「pa」を比べたとき、学術的な区別法はさておき、実用面での「聞く・話す」において、この両者の違いを感じることはまずありません。あっても、個人的、または地域的な発音の特徴にとどまります。
このように実際には、共通する要素も異なる要素もありますので、それを正しく理解し、指導できるのが、発音指導における「良い先生」の条件の一つです。

有気音と無気音の違い

「有気音」と「無気音」の違いを説明する前に、まず、両者に共通することを考えてみましょう。それは、どちらも「子音」であるということです。つまり、「有気音」「無気音」は子音に対する区分であり、子音を二つに区分したときのそれぞれのカテゴリーの総称です。中国語の子音は21個ありますから、以下のような分け方になります。

有気音→ p,f,t,c,s,ch,sh,q,x,k,h

無気音→ b,m,d,n,l,z,zh,r,j,g

この二つの大きなカテゴリーに分けている特徴の違い、つまり、「有気音と無気音の違い」とは、子音を出す時に「声帯が震えているかどうか」です。声帯が震えていなければ有気音、声帯が震えていれば無気音です。よく、「破裂音(p,f,c,ch,q,k)」を指して「有気音」だと解説している例がありますが、これらは有気音の中の一部に過ぎないのです。

さて、有気音と無気音の違いを紹介してきましたが、有気音と無気音の区別ができれば、中国語の発音が劇的に良くなるというわけではありません。これだけの数の子音を正しく発音するには、もっと多くの「コツ」が必要です。逆に言えば、「c」や「sh」ができないからと言って、それがそのまま「有気音ができていないから」とはならないのです。「有気音」はあくまで「c」や「sh」の一要素であって、その他にも、正しく発音できない理由があるのです。

それらを正確に見分けて、的確に指導するというのは、並大抵のことではありません。もちろん、ネイティブなら誰でも指導できるわけではありません。受講生が正しく、効率よく発音を身に付けられるよう、当学院では講師に対して、発音指導に関する厳しい研修を行っています。どうぞ初心者の方も、今までの発音指導に納得できなかった経験者の方も、安心してお越しください。

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