リスニングワールドの最適な利用者

目次

1.ヒアリング力を伸ばしたい方
2.スピーキング力を伸ばしたい方
3.試験・検定で高レベルを目指す方
4.多分野の中国語に効率的に接したい方

1.ヒアリング力を伸ばしたい方

 日本人は聞き取りがあまりにも悪いため、中国語の学習において大損をし続けています。これは中国の大学などに留学している各国の留学生を観察、比較すれば一目瞭然です。諸外国の留学生がどんどん会話に参加しているのに、日本人留学生ではそのような人が大変少ないことが分かります。これは一般的にもよく言われる「日本人は外国語学習が苦手」ということと、確かに合致する現象です。では、なぜ「日本人は外国語学習が苦手」なのでしょうか?

 実は「日本人は外国語学習が苦手」というのは一部真実で、一部は誤った誇張です。少なくとも中国語学習において、日本人は他のどの国の人にも追随できない圧倒的な優位性を持っています。それは皆さんご存知の通り「漢字」です。日本語は漢字を完全に取り込み、場合によっては中国人も舌を巻くほどに使いこなしています。そんな日本人が中国語を学習するのに上手く出来ないはずはありません。事実、日本人留学生の筆記テストは断トツの好成績です。
 
 しかし、これらは皆「書く」方面の話です。こと会話になると、他国の人がびっくりするほど日本人はついていけなくなることがほとんどです。「日本人は話ベタ」だからではありません。話をする前に、まず「聞き取れていない」のです。

 日本人が聞き取りを苦手とするのは単純な原因によります。日本語の発音数が少なすぎるからです。(詳細は→こちら)

 つまり、日本人は中国語学習において、圧倒的に優位な一面と、非常に不利な一面との両方を併せ持っていることになります。ところが通常の会話では、この「不利な一面=聞き取りが悪いこと」の重要性が、「優位な一面=漢字の知識」を遥かに上回っているために、日本人は実に多くの場面で「損をしまくっている」わけで、これが「大損し続けている」という意味です。

 それにも関わらず、実に多くの方が「大損し続ける学習」を更に続けているのは大変残念なことに他なりません。また「自己学習」において、このような状況は更に酷く、その一番の理由は「聞き取りに最適な教材がない」ことです。

 そうです、今まではありませんでした。しかし、これからは「リスニングワールド」があります。聞き取りの力を伸ばすには「音声識別能力」を高めることが必要(参考は→こちら)ですが、「リスニングワールド」は正にこのための最適なリスニング教材として開発されたものなのです。

2.スピーキング力を伸ばしたい方

 言葉の要素として、「聞く」と同じくらい重要なのは「話す」ことだという考えに異論を持つ人はほぼいないでしょう。日本人は「話す」ことにおいても、諸外国の人たちに遅れをとっていると感じている人も多いのではないでしょうか?よく言われることに「日本人は恥ずかしがり屋で、話ベタ」というものがあります。確かに陽気な欧米人を見かけると、この説明は正しいように見えます。しかし、よく考えてみて下さい。私たちは外国語を勉強するするのに、何もコメディアンのように高度な話術を求められていません。ごく日常の、ごくありふれた会話を求められているだけなのです。それはシャイであっても、話ベタであっても十分に話せる範囲のものです。しかし、それすらも出来ない日本人学習者が非常に多いということは、「日本人は話ベタ」だからではなく、ただ単に「話すための訓練」をしていないだけなのです。

 「聞く」と「話す」は確かに異なる能力ですが、それはどちらかが欠ければ他方が成立し得ない位、非常に密接な相互関係を持っています。聞き取りが上手くいかない人が、一方では流暢に話すことができるなどということは、外国語学習ではあり得ません。話すためには、まずは聞き取れることが大事です。そのたに「リスニングワールド」は大変有効なのですが、同時に、実は「話す力」をそのまま鍛えるとても良い方法があります。それは「朗読」です。

 朗読が話す力に直結していることは多くの人が認めることでしょう。しかし、朗読を積極的に行っている人はあまり多くありません。その大きな理由の一つに「自分で読むだけでは正しいのか分からない」というものがあります。本当は、例え正しくなくても朗読には大きな効果があるのですが、かといって不安な気持ちのまま朗読を続けるのは大変です。

 「リスニングワールド」では、全ての音声データに漢字の原文がついています。これは「全ての音声データを朗読練習にも使えることでもあります。
 
 実用中国語学院には「音字合一」(おんじごういつ)という基本理念があります。これは「漢字を見て音声をイメージでき、音声を聞いて漢字をイメージできる」ということです。この「音字合一」の訓練には、朗読が絶対に欠かせないのですが、ただ、多くの人が考えているような「先にCDを聞いてから真似して読む」のではなく、「シャドウイングのように一緒に続けて読む」のでもありません。音声を聞くより前に「先に読む」のです。しかも「読み慣れること」がとても大事です。(参考は→こちら)

 リスニングワールドの音声データ原文を先に朗読練習し、それから音声データで聞き取りの力を高めるのが、「音字合一」の達成には一番理想的です。しかもスピーキングとリスニングの両方の力を同時に高めることは、両方の能力にとって大きな相互作用をもたらしてくれます。

3.試験・検定で高レベルを目指す方

 試験は大嫌い!という方もいるでしょうが、中国語を習う以上は何かの検定に挑戦したいという方もいます。或いは、仕事や学業で必要だという方もいることでしょう。目標を持つことはモチベーションにもなりますので、素晴らしいことですが、一方で試験の持つマイナス面も知ることが大事です。

 よく言われることですが、日本人は試験が得意です。そして漢字を使って行われる中国語の試験には他国の人が真似できないような能力を発揮します。それは、実際にはあまり聞き取れていないのに、答えは何となく分かってしまうということです。なぜなら、検定試験の多くは四択解答ですので、問題文はあまり聞き取れなくても、解答用紙の四択を見て答えられる場合も多くあるからです。でも、これはせいぜい最初の三回級ぐらいまでです。上にいくほど、このような方法は通用しにくくなりますし、例え低い級であっても、このような方法で高得点を取ることは非常に難しいでしょう。

 検定試験のリスニング部分は、聞き取りが苦手な日本人にとって大きな問題であり続けています。筆記はそこそこの点を取っているのに、リスニングの点がが悪いために合格を逃す方も数多くいます。しかし、検定試験のリスニング部分は、本来は簡単に点が取れる部分なのです。

 こういうと意外に思う人が多いかも知れません。「全然分からない」のに「簡単」だなんて、といぶかしむ方も多いでしょう。しかし、よく考えてみて下さい。検定のリスニング部分の内容は、筆記部分と比べて簡単であることがほとんどです。つまり、筆記部分が「分かる」のであれば、リスニング部分はもっと簡単に「分かる」はずなのです。多くの方が「分からない」と感じているのは、実は「聞き取れない」なのです。

 なぜでしょう?理由は非常に単純です。聞き取りを高めるトレーニングをしてこなかったからです。でも、これからは「リスニングワールド」でトレーニングできます。多くの日本人にとって検定試験の得点アップは複雑な話ではありません。聞き取る力を増やせば、それだけで一気に得点アップ可能なのです。

4.多分野の中国語に効率的に接したい方

 多くの方が外国語学習で感じる不便は「ほしいものが見つからない」ということでしょう。「電話の受け答えでよく使うのは何だろう?」とか「上司への挨拶は何がいいだろう?」とか、「告白にはどんな表現がいいだろう?」とか、はたまた「中国語でタイムマシーンは何ていうのだろう?」と、皆さん色々な表現が気になりますよね?それらをネットで見付けることはできるでしょうし、動画共有サイトにもたくさんの投稿があります。

 しかし、これらのネット情報は不完全なものが多く、また、大量の「雑多なコンテンツ」を含んでいます。これらのサイトはあくもまで一般大衆を対象としていますので、検索にも大衆好みのものが大量に混じり、自分の探したいコンテンツを見付けるのは大変難しいのです。

 しかし、「リスニングワールド」ならその悩みを最善な方法で解決できます。「リスニングワールド」の中には10,000ページ近い例文集などが収められており(2021年末時点)、レベルごと、分野ごとに自分の聞きたい音声データを見付けることができます。その分野は日常生活、オフィスライフ、人間関係から特定の分野、例えば地名や人名、自動車やブランドの呼び方、そしてゲームや天文にまで及びます。これほど大量で広範囲の音声データを集めたサイトは、これまでにないものです。「リスニングワールド」は単なるコンテンツサイトではなく、多分野を網羅した全く新しい「教材」なのです。

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