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33周年記念パーティでの李校長挨拶

皆様、本日はお忙しい中、お集まり下さいまして、ありがとうございます。
33周年という特別な年を迎えることができたのは、皆様のご支持の賜物です。壇上からではございますが、深くお礼申し上げます。また、本日のパーティを企画、準備してくれたスタッフの皆さんにも感謝申し上げます。
実用中国語学院は、平成5年5月15日に大阪高麗橋で創立されました。創立者は私の母親、高志芬です。本日会場に来てもらっています。私に大きな活躍の場を与えてくれたこの母にも感謝申し上げます。
25年前に私が経営を引き継いで以来、ただひたすらに、真っすぐに、良い中国語学校を作るために頑張ってきました。信念を曲げずにやって来られたのは、中国語学習者の姿に感動したからです。私が日本に来たのは1978年、その後過ごした青春期を通して、日本と中国の差はとても大きなものでした。私自身ですら、中国語を勉強する人なんていないだろうと思っていた位です。しかし、後で留学などを通じて、たくさんの中国語学習者と出会いました。日本人もたくさんいました。それに感動したのですね。この人たちの役に立ちたい、それが日中の懸け橋になるんだ、との信念を持つことができました。
コロナなど大変な時期もありましたが、当学院の業績は常に伸び続け、今は当初の30倍以上になりました。
にもかかわらず、私はずっと言われ続けてきたことがあります。
「中国語教室に発展はない」ということです。25年前から言われています。最初は日中関係を理由に言う人が多かったのですが、10年ほど前からAI翻訳が話題になりまして、「こんな便利な翻訳機が世の中にあるのに、誰が苦労して中国語を習うんや」というわけです。
これは幾ら言ってもらっても、事実は変わりません。日中関係は何十世代にもわたって育まれたもので、そんな薄っぺらい物じゃありません。翻訳機はですね、言語の本質を知れば、翻訳機の出現が語学学習者を減らすんじゃなくて、逆に増やしていくことが分かります。
それは、言語が感覚だからです。言語をロジカルな、理論的なものと考えている人が多いですが、それは言語によって認識された対象物であって、言語そのものではないのです。言語そのものは、これら対象物を感知する感覚、つまりセンサーなのです。
私たちの肉体にも視覚や聴覚などの感覚器官、即ちセンサーがあります。人間はこれらを使って、物理的な世界を感知します。センサーがないと我々は世界を認識できません。同じように、言語というセンサーは精神的、知的な世界を感知するのです。この言語センサーを獲得したことにより、人類が感知できる世界は、肉体のセンサーの限界を遥かに超えて、また時間と空間をも超えて大きく広がったわけです。
そして、センサーにはある特性があります。それは、より高い感度を求めるということです。
例えば、目の前にすりガラスがあって、その向こうで映画をやっているとします。そのまま映画鑑賞する人はいないですよね。邪魔なすりガラスを取り払って直接観たいですよね。これがセンサーの特性です。制限されていることを感知すると、その制限を取り払おうとする欲求を生む、これが、私たちが外国語を習得しようとする根本的な理由です。
私は4言語を話せるのがちょっとした自慢なんです。日本語、中国語、英語、そして大阪弁です。大阪弁が一番得意でして、
「儲かってまっか?」
「ぼちぼちでんな〜」
というのは大変面白くて、以前講師にも教えてあげました。
これは大阪人の神挨拶やから、何を言ったらいいか分からない時は言ってみなさい、大阪人なら必ず応えてくれる、と教えました。暫くしてその講師が来て、こう言うんですね。
「校長、絵画教室の先生に『質問ありますか?』って聞かれたんで、『儲かってまっか』って言ったんです。そしたら先生がね『いや~、ぼちぼちでんな〜』と応えてくれました。めっちゃ嬉しい、やっぱり大阪人は面白いわ〜」
私、爆笑しました。その先生さすが大阪人ですね。
でも、翻訳だったらこれは面白くないです。なぜ大阪弁が面白いのかを、説明せんとアカンのですが、説明されても面白くないです。翻訳という行為自体が制限された世界で、すりガラスなんですね。大阪弁の面白さを感知するには、自分の言語センサーを大阪弁対応バージョンにアップグレードするしかないのです。これは中国語も同じです。
昔は、中国語を学習する人は3パターンぐらいしかいませんでした。中国が好きな人、ルーツがある人、変わった人です。今は違います。英語と同じようになっています。英語を学習するのにアメリカを好きか嫌いかは関係ないのです。重要なのは、センサーとは世界を知る目です。自分の言語センサーをアップグレードする作業は、必ず自分の視野を広げてくれます。その広がった視野で何を見るのかは自由です。中国語を学習することは、今や人生の自由度を高めることと同義語なのです。私は、この仕事は皆さんの人生のアップグレードをお手伝いする、素晴らしい仕事だという誇りを持っています。これから40周年、50周年、更にその先まで、実用中国語学院は学習者の頼れるサポーターであり続けたい、皆様に「一番良い中国語学校は実用中国語学院だね」と言われたい。そのために、これからも全力で頑張って行きます。どうぞこれからも実用中国語学院を応援して下さい。どうぞよろしくお願いいたします。
↑こちらは33周年記念パーティで李校長挨拶のビデオです。
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