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謎の言語!?ピジン語の真実!

皆さんはピジン語をご存知でしょうか?聞いたことがある人はなかなか大した人です。普通は、先ず聞くことはないでしょう。
でも、実はこれ、語学学習と非常に関係の深い“言語”で、皆さんも知らず知らずに使っているかもですよ!
今回はそんな謎多き言語に迫ってみましょう。

◆👄◆昔々ある所にA族とB族がおってな…◆👂◆

ある日A族の人が多くの魚を捕り、帰る道すがらで多くの獣肉を抱えたB族の人とばったり出くわしたんじゃ。
「肉も食いてぇなぁ、ちょっと俺の魚と替えてくんねぇかな」と思ったAさん、言葉は分からんが、とにかくアタック!
A: おい、それ…肉…くれ。これ…魚…あげる。
B: ah? niku? ròu? yào ròu? gěi wǒ yú? yú? gěi yú?
A: ロウ?肉か…そうだ…くれ。魚…ユイ…あげる…ユイ。
B: hǎo…niku…gěi nǐ yíbànr、sakana?…yú…yào yíbànr。
A: イーバン?半分か…そうだ…半分こ…半分こ。
B: hanbunko?…yíbànr、duì…hanbunko…duì。
A: そうだ、ドゥイ、ドゥイ、肉…ユイ…イーバン…半分こ。
B: duì…souda…duì、ròu…sakana…hanbunko!
…ということで、お互い満足に取引が成立したとさ。
んで大活躍したのがピジン語だとさ、チャンチャン♪。

◆👄◆お好みミックス焼き言語!? ◆👂◆
通常知られている言語は地域や民族で区分され、それ故「○○で話されている」のが○○語になります。
しかし、ピジン語はある特定の言語を指すのではなく、複数の言語が混じり合った、いわばミックス言語です。
言語が異なる部族間での交流、特に交易の場で、恐らく、太古の昔から、地球のあちこちで自然発生的に使用されてきたと考えられます。
それが、西洋による帝国主義が伸長した時代に使用される場面が著しく増えたと思われます。
例えばある地域から労働者、または奴隷として多くの人々が別地域に移されるようになり、世界のあちこちがピジン語で溢れかえったのです。

◆👄◆実証されたピジン語の限界◆👂◆

こうして近代以降多くの事例が観察されたピジン語、要は「身振り手振りの片言」で、簡単に、応急的に意思疎通ができる便利な言語ツールですよね。
今は間に合わせでも、これで慣れていけばいつかは…
いいえ、残念ですが、話せるようにはなりません!
実は、世界各地のピジン語の調査から、その限界は既に分かっていて、語彙はせいぜい300程度、
大半は簡単な名詞や動詞、形容詞などの羅列で、文法的要素はほぼ見られないという特徴があります。
つまり、ピジン語の会話は永遠にピジン語のままである、という残酷な事実も実証済みです。そう、カタコトの先は、やはりカタコト、ちゃんとした言語にはならないのです。
そんなピジン語、皆さんも結構使っていませんか?ここから抜け出す方法は…?もちろんあります!
でも、字数の関係で、それはまた別の回でお楽しみに!

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