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カタコトからの脱出法

写真出典:yahoo.co.jp

こんにちは!

以前ご紹介の🔗ピジン語、ざっくり言えばカタコト言語。

間に合わせでついつい使ってしまいがちですが、そのまま発展しないという悲しい現実も証明済み…。

でも、ご安心下さい!今回はピジン語の闇から抜け出す方法をご紹介しますよ!


写真出典:yahoo.co.jp

◆うわさ話が言語を進化させた?

カタコトである故に表現が大きく制限されるピジン語、実は人類の原始的な言語を体現しているとか…

単純な原始社会なら特に不便はなかったのかもね。
獲物がどの方角にいるか、どんな果実があるかなど、生存に必要な情報が伝われば十分だったはずです。

でも、やがて共同生活をする集団が大きくなるにつれ、より多く、より詳細な情報を伝える必要が出て来ました。
小集団では自然に通い合った感情や価値観までも、いわば「赤の他人」と共有しなければならなくなりました。

この過程で、言語は複雑に進化したわけですが、一説では、「うわさ話」が大きな役割を果たしたとか。
古今東西ゴシック記事が絶えないのも頷けますね。


写真出典:yahoo.co.jp

カタコトから抜け出すためには

だからうわさ話をしろ、というわけではありませんが、
実際に体験していないことを言葉で共有することが、
人間の重要なコミュニケーションになったわけです。

その「体験の共有」に欠かせなかったのが物語であり、
その物語を巧みに操る語り手=ストーリーテラーは、
人々の注目を集める存在となっていったのです。

物語を語る上で重要なのは主体や対象の明確化で、ここから主語や目的語の概念が確立していきました。
そして、それらと動作との関係性を規定する要素、つまり副詞や接続詞などの単語も生み出されました。

こうして言葉の正確性が増し、うわさ話もおとぎ話も多くの人々に体験の共有をもたらすようになりました。

表現力を伸ばすためにはたくさんの物語に接し、自分でも物語を作っていくことがとても重要なのです。


写真出典:yahoo.co.jp

一文の中にも物語の要素はある

しかし、習い始めたばかりで物語って、たいそうな…

いいえ、口語練習でも、物語の要素を意識することで、同じ効果が得られます。

それは単語の相互関係を意識して話すこと。
文を省略せず、主体、動作、対象を明確にして話す訓練をすることです。

当学院では、会話上達の鍵として、「三要素」を提唱していますが、
「発音が良い、反応が速い、正しい語順で話す」のうち、「正しい語順で話す」のが、正にこのための訓練です。

カタコト言語では印象的な単語だけをばら撒くため、割と簡単に「通じた!」という満足感を味わえます。
が、残念ながらごく単純な表現以上には発展しません。

一方、正しい語順で話すには反復訓練が欠かせません。

これを「文法知識が大事」と誤解する人も多いですが、反復練習がなければ、文法知識も無用の長物です。

複雑な文法で無理に意味不明な文を作るよりは、単純明快な文型で表現し、
それを繰り返すことの方が、より早く、確実にカタコトの世界から抜け出す道です。

カタコトを抜け出したら、表現はもっと容易に発展します。

難しく考える必要はありません。

まずはちょっとした日記が中国語習得への王道に繋がっているのですよ!

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