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月でバニーガールを探せ!

 皆様こんにちは!

 アポロの月面着陸は人類史上の偉大な事業ですが、宇宙飛行士たちの通信には意外に多くの「おちゃらけ」も。

 中でも有名なのは「バニーガール」に関するやり取りで、着陸船からも「バニーガールを探す」とはっきり返答があったそうです。

 さて、この「バニーガール」の正体、実は中国の神話が由来です。

 9月10日の中秋節にまつわる神話「嫦娥奔月[ChángÉ bēnyuè]」とは?

● 不死の薬を盗んで月へ逃げた?

 「嫦娥(じょうが)」は中国の神話に登場する美女です。

 その夫は弓の達人で、ある日不老不死の薬を手に入れます。そして、あろうことか、嫦娥はその薬を盗んで飲み、不老不死になった上に、月へ逃げてしまった、ということです。

 ん?ん?ん?あまり印象がよろしくないようですね…。

 そこでこの神話にはスピンオフ作品が登場し、そこでは、夫の留守中に薬を奪おうと強盗がやってきましたが、嫦娥は薬を渡すまいとして、自分で飲んでしまいます。そして、不老不死になった嫦娥は人間界にいられなくなり、夫に対する恋慕の情を抱えたまま月へと昇っていくのです。

● 残された夫がお月見の起源に!

 さて、美しい嫦娥と引き裂かれた夫はどうしたのでしょうか?

 悲しいです。当然です。そこで月が最もよく見える時期に、嫦娥を思い、食べ物やお酒などを用意して月を眺めたのです。

 これが「赏月[shǎng yuè]」として今に伝わったのですが、意外にもその起源はスピンオフ作品だったのですね。

 中国では伝統的に一家団欒の機会とされていますが、若い世代はやはり思い慕う相手と月を眺めたいものですね。

 だから、偉大な詩人たちも恋情を月にからめてきたのです。

● もう一つのスピンオフから生まれたバニーガール!

 嫦娥と月の関係は分かりましたが、ではなぜ「バニーガール」に?

 実はもう一つのスピンオフ作品が、月に行った嫦娥を書いています。

 別の神話で、月の宮殿「月宫[yuè gōng]」には「玉兔[yù tù]」がいるとされ、これが、月へやってきた嫦娥のお供をしてくれることになるのです。

 この玉兎は杵を持っていて、日本のお話では餅をつくのですが、中国ではなんと不老不死の薬を作っているとも言われます。

 もしかして、その不老不死の薬がまた巡り巡って第二、第三、いや、中国の歴史ですから、第三千、第四千の嫦娥を生み出しているかも?

 この月での嫦娥と玉兎のお話が、NASAではごっちゃ混ぜにされ、宇宙飛行士たちのアイドル「月のバニーガール」となったのかも知れません。

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