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中国で初めて建造した大型客船がいよいよ就航

先月、中国クルーズ船大手の中船嘉年華郵輪(CSSCカーニバルクルーズシッピング)が、建造している中国発の大型クルーズ船の名称を「愛達・魔都号」に決定したと発表しました。

愛達・魔都号は全長が約324メートル、総トン数は13万5500トン、乗客定員は5246人に上る大型客船です。

完成後は上海を母港とする国際航路に投入される予定で、船内では様々なアクティビティも検討されているようです。


(中船嘉年華郵輪サイトより引用)

これを聞いて客船なら他国でも作っているし、特別凄いことではないのでは?と思われるかもしれません。

実は大型客船は貨物船と異なり、建造が非常に難しく、ほとんどの国で作ることができません。

現在、大型クルーズ船の建造はイタリアのフィンカンティエリ、ドイツのマイヤー・ヴェルフト、フランスのアトランティーク造船所の3社が、世界の大型クルーズ船の7割超を受注しているのが現状です。

そこに今回割って入ったのが中国の中船嘉年華郵輪と言う訳です。

これは地味なようで凄いことです。

過去20年余りの間に、日本や韓国などアジアの造船会社が大型クルーズ船の設計・建造に参入し、ヨーロッパ勢の牙城を崩そうと挑みました。

しかし結果はいずれもうまくいきませんでした。

中船嘉年華郵輪はアジアの技術力の高さを世界に示してくれると個人的に期待しています。

完成後は恐らく日本にも寄港すると思いますので、船好きの皆さんは注目ですよ!

私も機会があれば乗ってみたいです。

ではでは。

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