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11.252025
人民元の「裏」は?

写真出典:http://mbd.baidu.com/newspage/data/dtlandingsuper?nid=dt_4453801153232122070
皆さんこんにちは!
皆さんは中国の人民元「人民币(rén mín bì)」を見たことがありますか?
中国や中国語に興味のある皆さんなら、中国へ出張や旅行に行った時に、使ったことがあるよと言う人もいると思います。
学院の基礎の教科書でも少し紹介していますが、
実は人民元の裏面に描かれているのは、全て中国で有名な観光地なのです。
今回はそれについてご紹介したいと思います。

まずは100元です。
100元の紙幣は赤色で裏面は北京にある人民大会堂「人民大会堂(rén mín dà huì táng)」です。
人民大会堂は中国の「人民代表大会」が開催される場所で、
政治や外交活動の場所でもあります。
ご存知の通り、中国の紙幣の一番大きい額面は100元なので、
このように重要な場所を100元の裏面に使うのも納得ですね。

100元の次は50元です。
50元の紙幣は緑色で裏面は西藏(チベット)にあるポタラ宮です。
ポタラ宮はラサ市のマルポリの丘の上に十数年をかけて建設された宮殿で、
世界遺産ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群を構成する一つです。
2013年に中国の5A級(トップクラス)観光地にも認定されました。

続きましては20元です。
20元の紙幣は薄い茶色で、裏面は広西省にある桂林の山水「桂林山水(guì lín shān shuǐ)」です。
桂林は観光都市で、カルスト地形と、漓江などの美しい川が織りなす風景が世界的に有名です。
「世界で最も美しい都市の一つ」としても認定されていますので、
皆さんぜひ行ってみてくださいね!

次は10元をご紹介します。
10元の紙幣は青色で、裏面は重慶にある三峡「三峡(sānxiá)」です。
「三峡」とは、実は中国の長江本流にある三つの峡谷の総称です。
重慶市奉節県の白帝城から湖北省宜昌市の南津関までの193kmの間に、
上流から瞿塘峡、巫峡、西陵峡が連続する景勝地でもあります。
10元の裏面に使われている図柄は、瞿塘峡の「夔门(kuí mén)」という場所です。

10元の次は5元です。
5元の紙幣は紫色で裏面は山東省にある泰山「泰山(tài shān)」です。
泰山は、秦の始皇帝以来、歴代皇帝が天に国家統一を報告する「封禅の儀」を行った場所で、道教の聖地でもあります。
世界複合遺産にも登録され、自然景観と歴史文化が融合した場所とも言えるでしょう。

全ての写真出典:https://mbd.baidu.com/newspage/data/dtlandingsuper?nid=dt_4078238238913720500
最後は1元です。
1元の紙幣はオリーブ色で裏面は浙江省の杭州市にある三潭印月「三潭印月(sān tán yìn yuè)」という風景です。
「三潭印月」とは「西湖」に浮かぶ最大の島で、西湖十景の一つとも言われています。
湖に浮かぶ灯篭に火が灯っている様子を月と一緒に見ることができますので、
西湖の人気スポットの一つです。
さて、皆さんのお気に入りは?
行きたいところや、気になったところがあれば、次回の授業で講師と話しましょう♪
そして日本の紙幣についても色々聞かせてくださいね。

















